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2008年7月10日 (木)

「こどもの時間」

埼玉県桶川市にある「いなほ保育園」に通う子どもたちの姿を5年にわたって追ったドキュメンタリー、「こどもの時間」を初めて見たのは大学生のとき。4000坪もの広大な敷地の中で、泥にまみれ、青っ洟をたらし、こころゆくまで駆け回る子どもたちの姿を見たとき、こんな子どもが現代にもいるんだ!と、衝撃をうけました。

映像は、子どもたちの卒園式の様子から始まります。自分たちで縫ったかすりの羽織を着て、はだしでホールをぐるりと歩きながら、園長先生がわたす卒園証書を聖火をもつように手に掲げて、誇らしく凱旋する子どもたち。その今まで見たこともない式の様子と、子どもたちの雄姿に感動を覚えて、まったく泣くシーンではないのに、しょっぱなからビービー泣いてしまいました。

それから、ピアノが鳴り出すと自分のからだが感じるままに踊りだす子どもたちの様子や、冬には焚き火で焼かれた魚を、手づかみで頭からパクっと食べる様子、一生懸命庭に穴を掘って、落とし穴を作っている子もいれば、ヤギや馬や犬やクジャクと戯れる子、冬でもはだしで駆け回る子、などなど、四季折々、自然の中で、自分で考えて感じて遊びを作り出して自由に生きる子どもたちの生き生きとした姿が映像に記録されていて、結婚後、夫婦で観に行ったこともありました。

最近、渓は嫌なことは嫌だという意思表示がでてきたので、いろいろと「躾」について考えさせられ始めたんだけど、「○○教育」「食育」とか、そんな堅苦しい大人の概念でこどもを囲うんじゃなくて、こどもが輝く瞬間がどんなときかを見逃さないで、その輝きをより磨くことができたらなぁ、なんてことを思っていたら、「こどもの時間」を思い出しました。

ドキュメンタリーの中で、食べ物を手でわしづかみにして食べてた小さな子も、年長さんになると正座をして、お箸を使ってきちんとお食事していたし、本気でけんかしていてもちゃんと仲直りをするすべを身に付けていく様子とか見てると、「~しちゃだめ」「~しなさい」なんて、いちいち言ってあわてて聞き分けの良い子にしなくても、こどもはちゃんと育っていくんだよなぁ。と。

大人とは違う、人生のはじまりのこどもの時間を、のっびのびとめっちゃくちゃの笑顔ですごさせてあげたい。

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